かつて湯治場だったという石川県珠洲市上戸町の「湯宿さか本」が、広島市安佐北区の住宅機器を扱う「大和重工」から風呂釜6基を取り寄せた。能登半島地震の影響で風呂に入れない日々が続く被災地での活用を模索している。
子どもらと宿を営む坂本新一郎さん(69)は「湯治場の責任として被災地に何かできればという思いで風呂釜を届けてもらった」と話す。
1基は「さか本」に残し、残りの5基は知人の協力を得て、山間部などの集落に移動させながら運用していく予定という。
坂本さんは「自衛隊風呂もあるが、山間部の家に残る高齢者は、その場所に行くのも苦労するだろうから」と話していた。(金居達朗)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル